ポメくんの一時預かり終了。飼い主さまの元へお届けしました

約半年に渡り一時保護してお世話してきたポメくんを昨日、無事に里親さまの元へお届けしました。写真は、飼い主さまのお宅に帰って満面の笑みを浮かべるポメくんです。やっぱりカワイイな~😍

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一時お預かりの経緯は、飼い主さまのお子さまに障がいがあり、春前に症状が強く出たことでポメくんに危険が及び、保護のご相談をいただいたことでした。

実はポメくんをお預かりしたときは、当団体で里親募集する可能性もありました。ただ、里親募集をしたら新しい里親さまと元の飼い主さまとの連絡先の交換は不可としています。

それはつまり、ポメくんと飼い主さまが会えなくなる、ということを意味しています。非情なようですが、トラブル防止のため、当団体ではそのように定義しています。

14年にわたって愛情を注いで一緒に暮らしてきた飼い主さまにとって、ポメくんとの別れがどれほどつらいことか、想像に難くありません。そこで、再び飼い主さまとポメくんが穏やかに暮らせるようになるため、「お子さまの症状の改善を図る」「症状が出てもポメくんが安全・安心のもとに過ごせるようになる」を条件に、当団体で一時的に保護し、お世話を続けてきました。

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そうして約半年…先日、ポメくんは飼い主さまの元へと帰りました。

ご家族会議の結果、ご自宅にポメくんの厳重な安全対策を施して、短期間一緒に過ごされてから、ポメくんは落ち着いた環境のお身内のご自宅へ引っ越すことが決まっています。

お子さまの症状の改善には残念ながら至っていませんが、飼い主さまのお身内の方のお宅でお世話していただける体制が整ったとのことです。これでひと安心。

ポメくんとご家族の幸せを、心から願ってやみません。

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もし私たちがポメくんの受け入れを拒んだら、飼育放棄として役所に届けられたかもしれません。14歳と高齢で、かつ呼吸器に難しいところがあるポメくんは、地域によっては最悪、殺処分という判断が下る可能性もあったかもしれません。

そう考えると、望まない飼育放棄を減らせたかもしれないという実感も湧き、私たちにとっても救いとなりました。

飼い主さまはいつも、預かりボランティアさんや我々スタッフをお気遣いくださっていました。心ある飼い主さまとその愛犬さんの力になれたこともまた、嬉しく思っています。

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お預かり期間中は、メインの預かりボランティアさん、そしてショートステイの預かりボランティアさんに大変大変お世話になりました。

お預かり当初14歳と高齢だったポメくんは、この半年の間に気管虚脱の発作が起こり、メインの預かりさんのもとで通院治療を続けてきました。

ショートステイの預かりボランティアさんも小型犬の介護を経験されてきたベテランさんで、それはもう安心しきってお任せしていました。

ポメくんが満面の笑顔で飼い主さまの元に戻れたのも、おふたりのおかげです。本当に本当に!ありがとうございました!!

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昨今、同様にご相談いただくケースが増えているのですが、こうした飼育困難のご相談でまず感じるのが、多くの方が、どんな方法があるかわからず混乱されているということです。

当団体で受け入れられるキャパがなければ犬猫のお世話はお断りするしかないのですが、どのような方法があるかはお伝えできますし、私たちとお話しすることで考えが整理されることもあるかもしれません。

焦って決断を早まってしまい後悔しないように、まずは当団体のHPか、XやインスタのDMからご相談ください。お話を聞かせてくださいね。