ふくの里親募集を中止します

先日来、体調を崩したため病院で検査を行ったところ、「肝細胞がんの疑いが強い」との診断を受けました。そのため、里親募集を中止して、これより緩和ケアに入ります。

9月のはじめ頃から元気がない日が多くなり、2~3日にわたって下痢、また嘔吐があったため受診しました。

エコー検査をしたところ肝臓、膵臓に腫瘍が認められました。3カ月前のエコー検査ではきれいな状態だったのですが…この進行の早さから見て悪性だろうとの見立てで生検を行った結果、「肝細胞がんの疑いが強い」との診断でした。

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当団体で保護・お世話を開始した時点ですでに推定18歳と超高齢だったふくですが、視覚・聴覚・嗅覚がほぼ失われている他は、健康上の問題は特にありませんでした。

よく食べ、よく歩き、よく寝る。内蔵面や筋力は驚くべき元気さで、毎日の散歩で出会う犬友さんからも「18歳!?すごいね!」と驚かれるくらいのコでした。

とはいえ超高齢であることには変わりないので、特に食事面には気を付けてきたのですが…病気は、そんなことはおかまいなしでした。

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幸い、肝細胞がんといっても現状は肝臓の内部で進行が進んでいるようです。肝臓の内部には痛みを感じる痛覚がないとされているそうで、ふく自身も痛みを感じている様子はありません。

ただやはり気持ち悪さはあるようで、食事の量は減りましたし、日中に口をムチャムチャすう場面が増えてきました。

また、膵臓にも腫瘍があることが確認されており、こちらの方が進行してくると痛みも出てくると推察しています。

獣医師とも相談して、年齢や体力のことも鑑みた上で、手術はせず、抗がん剤治療もいたしません。気持ち悪さを緩和するための吐き気止め、および炎症を抑えるステロイド剤の投薬治療をしながら、このまま緩和ケアに入ります。

好きなものを食べて、ゆっくり寝て、気が向いたら人間に甘えてみたりして。

ふくの好きなようにしてもらって、嫌がること、痛みにつながるようなことは避けて。とにかく穏やかな時間を過ごしてもらいます。

願わくば、その時間が1分でも1秒でも長く続きますように。