飼育放棄として横浜市動物愛護センターに収容されていた推定18歳のトイプードル・ふくくんです。
年齢のせいか毛が薄くなってはいるものの、血液検査やエコー検査でも問題は見当たらず、まだまだ元気に暮らしていけそうです。
毎日の散歩もウキウキ&ルンルンで出かけられる脅威の18歳・ふくくんの里親様を募集いたします。
性格
基本的には“我が道を行く”タイプです(笑)。
甘えたいときには体をぐりぐりとこすりつけてきて、からだ全体で甘えを表現してくれますし、逆に気分が乗らないときに撫でようとすると、そっけない態度でプイッとどこかへ行ってしまうなど(笑)。
後述しますが、老犬のため目・鼻・耳の感覚がかなり鈍っている影響もあると思いますが、人間からのコンタクトに反応が薄いのは致し方ないのかもしれません。
ただ、だからこそ自分の要望をストレートにぶつけてくる感じが“ワガママおじいちゃん”みたいでたまらなく愛おしいです❤

ごはん
ドライフードをもりもり食べてくれます(笑)。
現状、歯は3本しか残っていないのですが、ベロを上手に使ってフードを飲み込む感じ。💩も健康な感じなので、噛まずともしっかり消化できているようです。
ただ、ひとつ注意点が。ふくは、上顎の犬歯が抜けて穴が開いており、「口鼻瘻管」という状態になっています(口と鼻が穴でつながっている状態)。
そのため、食べ物や飲み物が鼻に入りやすいため、水を飲んでいるときによくくしゃみをしますし、ウェットフードだとその穴に入りやすいので注意が必要です。
散歩
ふくは白内障、かつ水晶体脱臼を起こしており、そのため目がほとんど見えていません(健康状態の項目に後述しています)。が、散歩は元気に歩きます!
目が見えないため時折、左右にフラフラとはするものの、“歩く”ということ自体は好きみたい。シニア犬なりのスピードではありますが、朝晩30分程度の散歩に毎日欠かさず行っています。

トイレ
おしっこもウンチも、室内外のどちらでもできます。
足先の感触で排泄場所を決めているようで、トイレシートもぼんやりとではありますが認識している様子です。
完璧とは言えませんが、室内トイレでの排泄もできます。体感としては…3:7くらいの割合で、3割はトイレでできています。マナーベルトを着けることもありますが、まったく気にしていません。
ちなみに、おしっこのスタイルは、外では基本的に足上げ、中では腰を下ろすスタイルです。
留守番
大人しく留守番できます…というか、ほとんど寝ています(笑)。
ただし、目が見えないため室内の障害物を認識することができません。そのため現在、留守番時には、障害物のないスペースをパーテーションタイプのサークルで囲い、そこで過ごしてもらっています。
留守番をさせる際は、段差がないスペースを用意したり目を傷つけそうな箇所をカバーしたり…といった工夫が、ケガの予防のために必要です。

他の犬との関係性
同居中の保護犬・ぶんたとはつかず離れずの適度に心地よい関係性を築けています。お互い、それほど干渉しない性格だからでしょう。
散歩中に出会う犬に対しても同様で、特にグイグイくるような犬でなければ、基本的には“我関せず”のスタンスでフラットに接することができます。
ただ、グイグイと「遊ぼー!」といった感じで近づいてくる犬には、警戒して、ちょっと吠えるようなこともあります。
相手の犬の性格による…という感じではありますが、概ね上手に接することができるコです。

健康状態
血液検査、およびエコー検査の結果からは、内臓面に異常はなく、18歳とは思えないほどの健康体と診断されています。
サプリメントは服用していますが、恒常的に服用している薬はありません。
ただし、以下の3点には注意が必要です。
- 目が見えていない
- 口内環境が悪い(歯はほとんどない)
- 認知症の疑いがある
目が見えていない
白内障、および右目は水晶体脱臼により目が見えていません。特に左目は、角膜に傷がついていて開きにくい状態です。
現在、左目には毎日、眼軟膏を塗っています。
口内環境が悪い(歯はほとんどない)
保護当時から歯がほとんどなく(残3本)、舌が出てしまうこともしばしばあります。またその歯も状態が悪く重度の歯石付着がありますが、年齢的にも麻酔下での処置という選択肢は取っていません。
※血液検査で血小板数の数値が若干高かったのですが、口腔内の炎症が原因との見立てです。
このように目や歯の状態が悪いせいか、顔を触られることを嫌がります。噛もうとはしませんが、目の薬や歯磨きは少しずつ練習しています。
認知症の疑いがある
保護当時、室内を長時間にわたりぐるぐると旋回したり(右回り)、また昼夜問わず吠えが止まらなかったり、ということがありました。
環境の変化に慣れていなかった可能性もありますが、上記は認知症の症状として一般的なものですので、その疑いはあると考えています。
現在は、環境への慣れや散歩時間の確保、またサプリメントの服用などで症状は抑えられています。
なお、足腰については丈夫な方です。年齢なりに背骨が曲がってきてはいますし、筋力の衰えも見られます。それでも足取りはしっかりしており、日々の散歩もサクサク歩いてくれますヽ(=´▽`=)ノ

その他の留意事項
ふくは、首からおしりにかけての毛がかなり薄くなっています(首はほぼ生えていないくらい)。
薄毛が症状として現れる甲状腺機能亢進症とクッシング症候群を疑いましたが、血液検査とエコー検査では異常が見られませんでした。次に疑われるのはアロペシアで、投薬治療を予定しています。
また、右後ろ脚の、人間で言うところの薬指にあたる指が欠損しています。そのためか、ボコボコした路面を歩くときは、右後ろ脚を上げて歩くことがあります。レントゲンでも関節炎などの異常は見られず、肉球に傷もないので、何かしらの違和感はあるのかもしれません。
ひとこと
健康面にいろいろと挙げてはいますが、特にこれといって重大な問題点があるわけではなく、推定18歳という年齢を鑑みれば相当に元気な部類だと思います。
よく食べ、よく歩き、よく寝る。
こんな毎日を過ごせているわけですから、何度も言いますが「脅威の18歳」です(笑)。
人馴れも早いですし、トイプードルならではの賢さや愛嬌にあふれた、愛すべき“おじいわん”です。
健康面に問題もなくまだまだ長生きしてくれそうですので、これからの穏やか&健やかな老後生活を一緒に過ごしてくださるご家族との出会いをお待ちしています。

募集概要
- 募集番号:213n
- 仮名:ふく
- 犬種:トイ・プードル
- 性別:オス(未去勢)
- 年齢:推定18歳
- 毛色:茶
- 体重:約5.3kg
- サイズ:体長:約31cm、体高:約33cm
- マイクロチップ:済み(2025年5月18日)
- 狂犬病ワクチン:R7年度接種済み(2025年4月4日)
- 混合ワクチン:6種接種済み(2025年4月11日)
- フィラリア検査:陰性(2025年4月4日)
- 糞便検査:陰性(2025年4月5日)
- 血液検査:血小板数が高め。口腔内の炎症によると考えられる(2025年5月19日)
- その他:腹部エコー検査■異常なし(2025年6月2日)、心エコー検査■大動脈と僧帽弁の逆流は少しあるが心雑音・心拡大ともになく治療不要(2025年6月2日)
- お見合い場所:神奈川県横浜市
応募条件
推定18歳と高齢ということもあり、年齢制限を「70歳未満」とさせていただきます。
また、お住まいのエリアに関しても範囲を広げます(神奈川県横浜市の保護宅から車で片道3時間程度)ので、気になる方がいらっしゃいましたら一度、ご相談ください。
詳細はこちらのページでご確認ください。
ふくの最新の様子
ふくの普段の様子は、保護っこ日記でご覧いただけます。