ぶんた（推定12歳・♂）Mix

横浜市動物愛護センターが飼育放棄として保護した推定12歳のMix犬、名前は「ぶんた」。普段から小難しい表情をしているので、某シブ～い俳優さんにちなんで命名しました（笑）。

表情はシブ～い感じですが、性格は甘えん坊さん。小難しい顔をしながら体をすりすりしてくるそのギャップがたまらなく愛らしいシニア犬・ぶんたの里親さまを募集します。

性格

見た目とは裏腹に（？）、とっても甘えん坊です。

ソファに上ってきて体をすりつけてきては、座っている人間の上に乗っかってきたり、横にピタッと寄り添ってスヤスヤ寝たり。人間が離れるとすぐに起きて所在を確認するほどです。

それくらいの甘えん坊なので、人がいなくなると遠吠えします。ひとりでいることに寂しさを感じるタイプです。

ぶんたは、白内障が進んでいるため目がほとんど見えていません。ただ、そんなハンデを感じさせないくらいいろんなところを歩き回りますし、好奇心旺盛で物怖じなどもいっさいありません。

目が見えないぶん聴力がとても良く、呼べばすぐに寄ってきてくれますし、言葉でのコミュニケーションは取りやすいです。

ごはん

よく食べます。

保護当時の皮膚の状態が悪く、その原因はわかっていません。チキンアレルギーの可能性を考慮して、今は魚をタンパク源としたフードを与えています。

去勢手術時に状態の悪い歯を抜く処置もしてもらっており、上の犬歯や奥歯はほとんど残っていない状態です。それでも食欲は旺盛で、残った歯で上手に噛み砕いて…とにかくよく食べます（笑）。

散歩

毎日の散歩はウキウキな感じで、よく歩きます😆

目が見えていないため音とニオイだけが頼りですが、それにしてもよく歩きます。

ただ、心臓に負担がかかるような散歩は避けないと…なので（「健康状態」の項で後述）、急な坂道は迂回したり。また、獣医師から「時間は30分程度で良いのでは」とのことで、朝晩30分ずつではありますが、本人はそれで満足そうです😆

ちなみに…散歩後、家に入るまでに足拭きをするんですが、そのときのぶんたが大人しくてとってもいいコ！散歩前に服を着るのも、なんなら自分から足を通してくるくらいで、お世話のしやすさは満点です!!

トイレ

おしっこ、うんちともに外派です。

ただし、同居犬がいる場合にはマーキングのような形で室内ですることもあります。

同居犬との相性もあるので一概には言えませんが、先住犬がいるご家庭でのお迎えの場合はマーキング対策などが必要になるかもしれません。

留守番

現在のところ留守番の最長時間は5時間程度。誤飲や粗相をすることもなく、フリーで過ごすことはできますが、人がいなくなるとしばらくは遠吠えしたり鼻鳴きします。

その状態に疲れると（？）吠えたり鳴いたりは減りますが（なくなりはしません）、そわそわと落ち着かない様子。分離不安と言って良いと思われます。

他の犬との関係性

現在、同居しているふくとはつかず離れず適度な距離感で過ごせていますし、ケンカしたりすることもありません。

時期によって新入りを迎えることもあるのですが、とくやらんが来たときも普段の様子と替わることなく、とても穏やかに過ごせています。

ただ、散歩時に出会う犬に関しては、相手が犬だと認識すると「ガウッ」とひと唸りする感じ。相手のコの性格にもよりますが、事故防止のためにもあまり積極的にコミュニケーションを取らせたりはしない方が良いかもしれません。
※目があまり見えず鼻もあまり良くないので、自分から他の犬に気づいて近づいていったりすることはほとんどありません。

健康状態

性格の項でも触れていますが、白内障がかなり進行しており、目はほとんど見えていません。

また、血液検査、腹部と心臓のエコー検査の結果、気になるところが出てきています。主に気になるのは以下の3点です。

1. 心臓の弁膜症のステージB2＆高血圧
2. 前立腺肥大
3. 皮膚の状態

1.心臓の弁膜症のステージB2＆高血圧

心雑音と僧帽弁逆流、心拡大があり、ステージとしてはB2。

現状はフォルテコールとピモベハートを服用していて、今後も継続的な投薬治療が必要です。

2.前立腺肥大

炎症に発展しているふうは認められないものの、結腸が圧迫されるなど排便への影響が懸念されています。

検査当時は未去勢で、その影響が少なからずあったものと考えられています。現在は去勢手術も済み、様子を見ているところです。

3.皮膚の状態

保護当時、皮膚の状態が悪く、とくに足先のマラセチアの症状が重かったのですが、薬の塗布や定期的なシャンプーなどで改善されました。

ただし、マラセチアは再発しやすいので現在も2週に1回足先だけ、月に1回は全身、それぞれシャンプーしています。

その他

• 胆嚢に胆泥が多めに溜まっている
• 副腎が厚くなってきている
• 左の内腸骨リンパ節が腫れている（皮膚炎由来）
• 背骨が変形しはじめている

などを指摘されましたが、いずれも年齢なりのもの＆進行の兆候がないため、今のところは心配ない、との見立てでした。

もちろん、これからまた年を重ねるにつれて状況が変化する可能性もありますが、これらに関しては一旦、静観で大丈夫、ということでした。

救いなのは、健康状態が良くはないものの、今すぐ命の危険がある…といった深刻な状態ではない、ということでしょうか。

とはいえ、心臓の治療は今後も継続が必要なので、里親さまには投薬治療の継続と定期的な受診をお願いいたします。

ひとこと

当団体で保護したときのぶんたは、お腹のくびれが著しく、皮膚の状態も酷くて足先やお腹は赤く腫れていました。おそらく、良い環境で生活していたのではないことが容易に想像できました。

そんななかでも、人に対して恐れや苛立ちを微塵も感じさせなかったぶんた。初対面からフレンドリーで、すぐに信頼を寄せてくれました。

心臓病があるので激しい運動はできないものの、すぐに走ったりジャンプしたがるくらい活発で、あちこち興味津々で歩き回ります。

12才のぶんたのこれからの時間を、愛情とワクワクで満たしてくださるご家族のお迎えを、楽しみにお待ちしています。

募集概要

応募条件

12歳と高齢ということもあり、年齢制限を「70歳未満」とさせていただきます。

また、お住まいのエリアに関しても範囲を広げます（神奈川県横浜市の保護宅から車で片道3時間程度）ので、気になる方がいらっしゃいましたら一度、ご相談ください。

詳細はこちらのページでご確認ください。

ぶんたの最新の様子

ぶんたの普段の様子は、保護っこ日記でご覧いただけます。