神奈川県動物保護センターからの保護犬です。10歳は超えているシニア犬で、目には白内障の兆候が若干見られます。
体中にいくつか米粒大のイボがありますが、これも加齢によるもので、悪性のものではありません。
保護当時にはひどい口臭があり、歯は歯石で覆われて見えない状態でした。歯石を除去し10本近く抜歯しました。口の中はスカスカです。今のところ食べるのに支障はありません。
かなり深刻な肥満体です。骨格から推定すると適正体重は5キロ台ですので、約5キロの減量が必要となりますが、年齢を考えると急激な体重変化は非常に危険ですし、運動による減量も難しいでしょう。
よく勉強し、必要ならば医師にも相談し、忍耐強く減量に付き合っていかなければならないでしょう。
以上のような困難を抱えているシニア犬ですが、彼にはそれらを吹き飛ばす明るさと愛らしさがあります。太った体をゆすってエッチラオッチラと一生懸命歩く姿には、悲壮感はなく、前向きな積極性と生来の陽気さが感じられます。
一日の大半をのんびり眠って過ごし、お散歩ではトコトコと楽しそうに歩きます。他の犬にはまったく無関心で、おびえることもありません。人に対してはとても友好的で、男性や子どもにも嬉しそうに近寄っていきます。
穏やかなシニアの魅力をたっぷりと振りまいてくれます。高齢犬の減量に真剣に取り組んでくださる方を希望します。
室内飼育が必須条件です。