エナ(推定4歳・♀)キャバリア・キングチャールズ・スパニエル

神奈川県動物保護センターからの保護犬です。

保護された時点ですでに左目を失明していましたが、日常生活での支障はありません。階段は自由に昇降できますし、戸外の広い所へ出れば思いっきり走ることもします。

残った右目の視力を保つためにも定期的に獣医師に診てもらうことが必要ですが、普段の生活においては特に神経質になることはなく、ごく自然に接することで問題はありません。

性格はとても甘えんぼうで、常に人にくっついていたい子です。家の中でも後を追ってどこへでもついて歩き、腰を下ろせば待ってましたとばかりに膝の上に乗ってきます。

静かな部屋の中で大好きな人に寄り添ってお昼寝をすることが、この子にとっての至福の時間なのだと思います。

のんびりおっとりした印象を受けるのですが、思い立ったら即行動という一面もあって、ときとして思いもよらない大胆なことをするのに驚かされることがあります。

他の犬は苦手で、外で出会うと吠えて警戒します。人に対しても慎重で、誰に対してもフレンドリーに寄っていくのではなく、ワンオーナータイプのようです。自分に愛情を向けてくれる人に対しては全身でそれに応え、信頼を寄せてきます。

その素直で無垢そのものの姿には、愛おしさを感じずにはいられなくなります。トイレが完全に外であるということも考え合わせると、お留守番時間の長い家庭は向かないように思います。

お散歩もそれほど好きというわけでもないので、アクティブなワンコライフを望むのでなく、犬と静かに寄り添って生活したいという家庭が向いているでしょう。