ウジン（推定11歳・♂）チワワ

元の飼い主さんが「飼えなくなった」という推定11歳のチワワの男のコを、横浜市動物愛護センターから引き出しました。

ザ・チワワ！という感じの愛らしさ満点の見た目で、体重も2.5kg（保護時点）と標準体型（もうちょっと筋肉がついてもいいかな…という感じではあります）。

怖がりな性格ではあるものの、慣れた人にはかまってアピールが強く、じゃれて遊びたい欲が満点。猫みたいに体をすりつけてきたりする可愛いヤツです（笑）。

今のところ…ですが、女性より男性の方が好きっぽい、という♂らしくない一面もあります。

性格

かなり怖がりの部類に入ると思います。

初めて保護宅に来たときも、“自分の居場所”と決めたベッドからほとんど動かず、ちょっと動いたかなーというときに人が通ったりするとすぐにベッドに逆戻りするなど、怖がりかつ警戒心も強く持っているようです。

ただ、2～3日もすれば恐怖心や警戒心は薄れ、人間に甘える素振りも見せてくれます。初日に警戒心満点だったコがそんな短期間で懐いてくれる…という、その変化に嬉しさを感じられます（笑）。

ちなみに、恐怖心や警戒心が強いものの、それによる吠えなどはありません。チャイムの音や家の外の音にも無関心のようで、あまり気にしていない様子です。

ごはん

食が細く、また選り好みが激しめです。

保護後の1～2週間という慣れない環境下ではありますが、現状では主食はウェットフード。ドライフードを食べていた時期もあるのですが、気分によってお好みがお変わりあそばされるのかもしれません（涙）。

散歩

今のところ（センターから保護後の2週間程度）、散歩は得意ではないようです。ただ、慣れた場所で下に下ろすとだいぶ歩けるようになってきました。

環境の変化に敏感なコなので、散歩も徐々に慣れてもらう必要がありそうです。

あまり寒がりというわけでもなさそうですが、冬場は服を着せてお散歩しています。服を着せる際、1回だけですが人を噛んだことがあります。慣れてくれるまでは注意が必要かもしれません。

トイレ

トイレは散歩時の外で、また家の中でもできる派です。

ペットシーツをトイレとして認識はしているようですが、百発百中とはいきません。はずしちゃうこともままあるので、生活環境が変わるときなどは特に、改めてのトレーニングが必要かもしれません。

留守番

何の問題もなく、お留守番が可能です。留守番時にサークルに入ってもらっても吠えたりすることは一切ありません。おりこうさん。

1人になってちょっとの間は寂しがるふうではありますが、そのうちおとなしくなって、寝ます（笑）。

他の犬との関係性

怖がりなので、他の犬と出会ったとしても興味を示しません。唸ったり怒ったりすることもほとんどなく、“無”の状態になります。

保護宅にいる中型の先住犬に対しても、ほとんど興味を示しません。ただ、自分の目の前を通られると警戒心がMAXになるのか、ちょっと唸るような素振りを見せます。

11歳という年齢もあり、これから劇的に性格が変わることもなさそう…と考えると、先住犬がいるご家庭は“不可ではないがおすすめもしない”という感じでしょうか。

健康状態

横浜市動物愛護センターでの検査時にも「心雑音がする」とのことでしたので、協力病院であるガリレオ動物病院さんで、通常の身体検査の他に心臓エコー検査をしてもらいました。

その結果、「三尖弁逆流」「僧帽弁逆流」の症状があると診断されました。

心臓に病気あり

「三尖弁逆流」「僧帽弁逆流」の症状があり、前者が重度、後者が軽度～中度と診断されています。

獣医さん曰くそれぞれの症状が絶妙なバランスで保たれているそうで、そのためにたいした症状が出ることもなく、外見上は健康に過ごすことができています。

これから年齢を重ねるにつれて症状が進行する可能性があります。その場合には、肝臓や腎臓の機能にも影響が出る可能性もあります（現状では肝臓・腎臓ともに血液検査の結果は正常値の範囲内です）。また、心臓の病気を鑑みると肺高血圧の疑いもありますが、こちらも現状では症状は見られません。

そのため里親さまには、心臓の病状の確認やその他臓器の病気の早期発見のためにも、定期的な心臓エコー検査、血液検査をお願いすることになります。

歯の状態

あまり良いとは言えません。歯石が目立つのと、左右ともに前臼歯が抜けている状態です。ただし、現状で食べることに難があるわけではなく、ドライフードも食べてくれます。

口周りを触られることも嫌がらないので、可能な範囲で歯みがきをするなり、歯みがきトリーツのようなもので歯のケアをしてあげたいところです。

その他の留意事項

去勢について

ウジンは、未去勢の状態で横浜市動物愛護センターに持ち込まれ、センターから引き出した今も去勢手術はおこなっていません。

推定11歳という年齢のこと、心臓に病気があること…などを加味して、協力病院の獣医師との相談の上で「去勢手術はしない」という判断に至っています。

マウンティングについて

未去勢だからなのか、けっこう激しいマウンティングがあります。それにも特徴があって…

• 興奮しているとき
  • 散歩からの帰宅時
  • ごはんの前後　など
• クッションなどお気に入りの柔らかいアイテムに対して
• 人にはしない

といった感じです。

健康面でも良い傾向とは言えないため、マウンティングをやめさせるしつけは必要になってくるでしょう。

シャンプー・トリミング

毛の質から、毛玉ができないようにするためにブラッシングなどのお手入れは必要になります。また、毛が長いので汚れが付きやすく、頻度はどうあれ定期的にシャンプーには入れてあげたいところです。

ただし、サロンに連れて行っても大人しくしていますし、自宅でシャンプーしてドライヤーをかけても大人しくできるので、お手入れ自体は楽ちんな部類だと思われます。

募集概要

現在のウジンの様子については、下記「保護犬日記」でご確認ください。

ウジンの最新の様子