元の飼い主さんが飼えなくなった、という推定9歳のMixの男のコを、横浜市動物愛護センターから引き出しました。
ずっとトイプードルと間違われていたくらい、フォルムはほとんどトイプーです。が、マイクロチップの登録情報からはミックス犬。確かに表情、とくに意志の強さを感じさせる目なんかを見ていると、テリア系の血が入っているような感じもします。
性格
人間が座るとひざの上にちょこんと乗ってきたり、撫でているとゴロンとしておなかを見せてくれたり。とにかく人間が大好きで甘えん坊です。
甘えん坊の裏返しで、人間がいなくなると寂しがる側面があります。とはいえ分離不安という程度ではなく、ひとりでもおとなしくできます。
また、9歳とは思えないくらい元気で、とにかく活発です。
ボールを投げればくわえてもってきて「投げて」の催促。投げる→くわえてもってくる→投げる…の繰り返しをエンドレスに続けられるほど。人間が疲れてギブアップするくらいです(笑)。
散歩
お散歩も上手にできます。多少、強めに引っ張ることもありますが、人間が止まれば一緒に止まりますし、リードを通しての意思疎通はかなり上手な方だと思います。
ただ現状は、前足にマラセチアによる皮膚炎を発症しているため、違和感がある様子。舗装がでこぼこした道を歩くときは嫌がったり止まったりすることがあります。
マラセチアによる皮膚炎の症状がなくなるまでは、可能な限り、散歩時の前足のケア(ソックスを履いたり包帯をしたり等)はしてあげたいところです。
トイレ
このコ、すごいんです。保護宅では一度もトイレを外したことがないんです。1回目のおしっこからトイレで…って、すごくないですか!?
散歩時にもおしっこ・うんちができるので、天気によって散歩に行く日・行かない日があっても大丈夫です。
留守番
ほとんど問題なく、お留守番可能です。
1人になってちょっとの間は寂しがるふうではありますが、そのうちおとなしくなって、寝ます(笑)。
しつけ
チャイムに反応して吠えることがあるほかは、要求吠えや寂し鳴きなどは少なく(まったくないわけではありません)、室内での飼育に大きな問題はありません。
人間の食べ物に強い興味を示すため、いたずらされたり食べられたりしないように注意が必要です。保護宅は猫もいるのですが、キャットフードのニオイにも強く反応していました。
また、お気に入りのおもちゃに対しても強い執着を示すときがあります。遊びに熱中しているときにおもちゃをしまおうとするとうなったりすることがありますが、噛んだりすることはありませんでした。執着を和らげるようにする工夫は必要かもしれません。
「おすわり」や「マテ」は、おおむね理解しています。理解力が非常に高いコなので、これからまたいろんなことを教えていけば、より良い関係を築けるでしょう。
他の犬との関係性
散歩で出会う犬とはおおむね友好的で、吠えてかかったりすることはありません。一部、黒柴の男のコに吠えたり好戦的だったり…はしましたが、中型・大型犬を前にしてもあまり怖がる様子もなくフレンドリーに接することができます。
一時保護宅には中型の先住犬がいるのですが、3~4日で遊びに誘ったりするなど、良好な関係性を築くことができました。
健康状態
動物病院での血液検査の結果は、肝臓の値GOTが高いけれど許容範囲内。推定9歳という年齢を考えると、大きな問題ではありませんでした。
ただし、現状で以下のような問題点があります。
外耳炎の治療を継続
センター収容時から外耳炎を治療していただいていましたが、まだ、耳の中がただれている状態でした。しばらく薬を毎日点耳します。
前足の指がマラセチア
全身の皮膚に赤みがあったので、皮膚の検査をおこなったところ、前足の指股がマラセチアでした。気にして舐めるためか、肉球にも炎症がみられます。
マラセチア治療用のシャンプーと保湿剤の入浴を毎週1回おこなうことになりました。
前足以外はマラセチアではありませんでしたが、「アレルギーかアトピーの可能性もある」とのこと。ただ、これは食べものや環境の変化で改善するかもしれないので、しばらくは様子を見ることにしています。
被毛のケア
センター収容時には毛玉が酷かったそうで、しばらく皮膚のケアが必要です。でも、シャンプーはとってもおとなしくてお利口さんでした。